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第六章

<K.G 作>
〜首都へ!〜




「ル、ルイス君!!そ、それは!!」
「いえ、僕は行かなくてはなりません。たとえ止めても行きますよ。」
僕はグリーにそう言った。
「君が行って世界が変えられるのかね?」
グリーは僕にこう聞いてきた。僕はこう答える
「僕一人ではどうしようもないのは分かっています。でも僕は僕のできる平和への道を探します。」
「ルイス君・・・。」
「どうか首都に案内して下さい!!」
「・・・。」
グリーは少しの間黙ってしまう。僕はニッキーに
「ニッキー、僕の武器を取ってくれ。今すぐ出発する。」
「ちゃんと用意は出来てるぜ。すぐにでも出発できる。」
「さすがだね。さて、後はグリーさんの決断一つで首都への移動手段が変わります。」
僕はグリーの答えを待った。数分してグリーは僕達にこう言った。
「私が行く事は出来ない。だが、物資の援助は出来る。」
「そうですか。援助には感謝します。しかし、どうしても来て頂けませんか?」
「残念ですが・・・。」
僕はその言葉を聞いた時にこう切り出していた。
「では、もし争いになってあなたの知り合いが死んでもあなたは僕達を正当防衛として認めて下さるん ですね?」
グリーは僕の発言に怒りを隠せなかった。
「君はあそこへ争いを持って行こうと言うのかね!?そんなつもりで私は・・・!!」
「では、来て頂けますね。」
僕は何としてもグリーに来て欲しかった。それはちゃんと話が出来る人が必要という理由だけではなく グリーにこの現実をしっかりと直視して欲しかったからかもしれない。
「・・・。分かった行こう。ナナミ、少しの間だからおとなしく待っていなさい。」
「イヤ!!私も行く!!」
ナナミが行きたいと言い出した。ニッキーが止める。
「ナナミちゃんこれは危険なんだ。死を覚悟して行かなきゃならない。」
「そんなことニッキーに言われなくても分かってるわ!!私も見たいの!!この戦争が何で始まったの かが!!それに私・・・。私ルイス君に何処までもついていくわ。さっきは残って欲しいって言った けどそれでもルイス君が行くって言うのなら私・・・。」
ニッキーは初めて名前を呼ばれてかなり嬉しかったがナナミの最後の部分を聞いてしょげた。
「ナナミ・・・。」
僕はナナミの気持ちが良く分かるのだがやはり連れて行くわけにはいかなかった。
「ナナミ、君には違う事をして欲しい。」
「何をすればいいの?」
「僕達はこの先どうなるのか分からない。でも君が残っていれば僕達の意志を継いでくれる。だから、 君には残って欲しい。僕はメディアを通じて全世界に伝えるつもりだ。この国のやり方、それによっ てタルキの勢力が増している事や裏で糸を引いてるブリグリッツァーの実態もな。」
「ルイス、お前何か知ってるのか?」
ニッキーが尋ねてくるが僕は話がそれるので無視する事にした。
「ナナミ、分かったか?」
「必ず帰って来て。私待ってるから・・・。それとパパを頼むわ。」
「ああ。君の父上は必ず守ってみせる。」
僕はナナミに約束した。ナナミは僕に抱きついてくる。でも僕は何も出来ない。ここで何かするとナナ ミにつらい思いをさせてしまう。僕は初めて愛される事を実感したのかもしれない。
「じゃぁ行ってくる。すぐ戻るよ。」
グリーもナナミとの抱擁を交わし、ジープに乗る。
「では行きましょうか。」
僕の合図にグリーはうなずきニッキーが運転をする。ナナミは見えなくなるまでジープを見つめ続けて いた。時が動き始める・・・。未来の平和へ向かって・・・。
「ルイス、オレの話を無視するなよな。」
ジープが砂地の地面を走り始めた時ニッキーが僕にそう言った。
「ごめん。あの話をすれば長くなると思ったから・・・。」
「では何か知っているのかね?」
グリーが話に割り込んでくる。僕はもう黙る必要がないと判断した。
「僕は昔タルキ反乱軍に所属してたんです。」
僕のこの発言にグリーもニッキーも驚きを隠せない。
「本当か!?ルイス!!本当なのか?タルキ反乱軍といったらオレ達の原型の・・・。」
「ああ。僕は三年前のマロウス攻防で仲間と共に逃げた。その時囮になってくれたのがグイーツだ。」
「グイーツってこの前ルイスと話してた・・・。」
「あれ?ニッキーその場にいたっけ?」
「いただろ。遠い昔の仲間とか何とか言ってたじゃないか。」
僕はすっかりいた事を覚えていなかった。
「ブリグリッツァーはその時からあった内部組織だよ。奴らはタルキの上層部と手を組んでタルキを支 配してるんだ。どういういきさつでグイーツがあそこにいるのかは知らないけど少なくとも今は敵。 何とかグイーツを説得したい。」
グリーがそこで口を挟んだ。
「ルイス君、君を正直馬鹿にしていたよ。こんな子供に何が分かる?とね。すまない。」
「いえ、僕になんて謝らなくても結構です。それよりシステム開発を止めてもらいたいんです。」
「しかし、止めてしまえばタルキ軍が攻めて来るんじゃないのかね?」
「奴らが攻めてくる前にタルキの首都へ行き、ブリグリッツァーの中枢を打倒すればいいんです。タル キは議会はあるものの全く機能していません。議会は彼らにとって邪魔な存在なんです。だから議会 復活を狙えば。」
「何で議会が邪魔なんだ?」
ニッキーが僕に尋ねてくる。僕はこう答えた。
「きっと議員の大半が反対したんだよ。ブリグリッツァーの成立に。だから議会は閉会した。多分当時 の議員で成立に反対した人は皆殺されているはずだ。よくある話だよ。」
「なるほど。そうだとしたらその手が一番早い。」
グリーも納得したようだ。だが僕はその前に気になる事が一つだけあった。
「グリーさん。あの代表者の中にシステム開発に何の意見も示さない人っていました?」
「私の知る限りでは議長のワイバーン氏とグラッツェ議員だよ。議長は分かるけどグラッツェ議員は本 当に国の事を考えているのかと疑問に思ったね。」
僕はこの話を聞いた時そのグラッツェという議員はブルツーナの人間ではないと感じた。
「グリーさん。グラッツェ議員に気を付けて下さい。何かあります。」
そうこう話しているうちに遠くの方に町が見え始めた。
「さぁ、あそこがブルツーナ国首都シューレだ。」
僕達はシューレに到着しようとしている。この先にどんな未来が待ちうけるのだろう。僕達はジープを 止め、その地に足をおろした。


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