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第二章

<K.G 作>
〜ブルツーナ入国〜




タルキに別れを告げ、僕とニッキーは、ブルツーナへとやって来た。
ーブルツーナ国西側都市ツルコロー
変わった名前の都市であるツルコロは、西側最大の都市であり、死の壁から数十キロ離れた所だった。
そして、二人はツルコロに入る・・・。
「おい!!誰だお前は!?」
ツルコロの繁華街で二人は警備員に止められた。いかにも不法入国者っぽい格好をしていた僕らは囲まれる。
「どこから来た?言ってみろ。」
隊員の一人に聞かれ、僕は思わずタルキと答えかけた。だが、ニッキーは
「道に迷ったんです。僕たちは、商人に連れてこられて。」
この当時商人は人売りを行っていた。傭兵や使用人としての人の売買がこの国で流行していた。
「ちっ、売奴か。仕方ないな。行ってよし。」
僕らは解放された。ニッキーは走って行くので僕も続く。
「大丈夫か?ああやって言わねぇと捕まって本当の売奴にされちまうぜ。」
「ああ・・・。ごめん・・・。」
僕はニッキーにかなわないと思った。そして、彼は歩き出す。もう警備員の姿もない。
「こうなったら、資金稼ぎだ。」
ニッキーはどこからか箱を取り出す。
「お前も仕事を探してこい。また夕方になったらここで会おう。じゃぁな。」
「ちょっと待ってよ。ニッキーは何するのさ?」
「くつ磨きさ。元々靴屋の息子でね。」
ニッキーは去って行く。僕は仕方なく大通りに出た。僕には商売ができるような特技がまるでない。
「どうしようか・・・。」
僕はとりあえず街を歩いてみた。いろんな店が所狭しと並んでいた。いろんな国の人が歩いている。
そんな中に僕はいた。僕もその一人だと思いながら街のはずれへ歩いて行く。
「はぁ〜〜〜〜。何もさせてもらえないそうにないしなぁ・・・。」
どうやらどの店も人が足りているらしく僕を雇ってくれそうもなかった。
そこへ一組の親子が通りかかる。子供の方が僕を見て言った。
「あの子かわいそう・・・。」
でも親の方はそんな子供に何も教えず、
「早く行くわよ。付いて来られると厄介なんだから・・・。」
僕はそれを聞いた瞬間本当にその親に飛びかかりそうになっていた。
これが平和な国の姿なのか?僕らのような人は世界にいくらでもいるのに・・・。
そんな事を考えながら僕は空を見上げていた。すると・・・。
「あ・あれは・・・?」
通行人が西に黒い影を発見した。僕はよく見てみる。なんとそれはタルキの爆撃機だった!!
「逃げろ!!タルキが攻めて来たぞ!!」
街の西から人が東に向かって走って来ていた。とっさに僕は爆撃のある方へ走っていた。
まさか!!と思った。主要都市は壊滅したのでは・・・。そう思いながら走った。
爆弾が落ちてくる。どうやらそれはNー22のようだ。N−22は都市攻撃用爆弾だ。
殺傷力は非常に大きい。3個あれば東京ドーム1.5個分は軽く破壊する。
街は大混乱。爆弾が容赦なく降り注ぎ、火の海と化す。
僕は、ニッキ−を探した。だが何処にもいない。
「あのバカ!!何処行ったんだよ・・・。」
僕は街のはずれに来た。すると目の前に一人の怪しい男に連れ去られそうになっている少女を見つけた。
「こっちへ来な。」
必死に手を解こうとしている少女の姿がそこにはあった。男は危険にも欲望丸出しだった。
「何してやがる!!来いっていってんだよ!!」
男は強引に少女を連れて行こうとしていた。僕は男に体当たりした!!
「ぐわぁ!!誰だてめぇ!?」
「その子を放して。でないと怪我するよ。」
僕はそう男に言ってやった。男は腰に隠し持っていたナイフを取り出す。
「誰だか知らねーが上等じゃねーか小僧!!」
いきなり男がナイフ片手に走って来る!!僕も男に突っ込む!!
「死ねぇい!!」
だが僕は男のナイフを持っている手の手首を叩く!!
「うがっ!!手が・・・!!手が・・・!!」
男の手からナイフが落ちる。僕はそれを拾うと少女と一緒に逃げた。
「この先に川があるわ。」
少女がそう僕に言ってきた。僕は川に向かって足を進める。
未だに爆撃は続いていた。どれだけの戦力が温存されていたのだろうか。
そんな事を思いながら僕は少女と共に川までやって来た。
「ここを泳いで行けばラインスパークに出るよ。」
ラインスパーク。貴族の集まる街・・・。僕は迷った。ニッキーの事を忘れていた。
ニッキ−を探さないといけない・・・。
「どうしたの?ねぇ?」
少女が僕に問い掛ける。僕はどうすればいいのだろうか・・・。
「早く渡ろうよ。ここもそう長くないんだから。」
ニッキ−がもしこっちに残っていたら・・・。僕はニッキ−を探しに行こうとした。
少女が僕の腕を掴む。僕はますます迷う。
「私一人はイヤ。あなたと渡る。」
「僕は・・・。行かなきゃならないんだ。親友を探しに。」
僕は訳を話した。しかし、少女は僕の腕を掴んだままだった。
「イヤ・・・。行くの・・・。」
ワガママな奴だ。でも確かにこの子の言い分も分かる気がする。
もう街は崩壊している。ニッキ−も助かっていないのかも・・・。いや、アイツなら生きてる。
僕はニッキ−を信じることにした。
「行こう。この川を渡れば安全なんだね。」
僕は少女を抱えると川に飛び込んだ。少女が僕にぴったりくっ付いている。
「君の名前は?」
僕は泳ぎながら少女の名前を聞いた。
「私の名前はナナミ。ナナミ=ゴールニック。知ってるでしょ、あのゲート製作者よ。」
僕はその瞬間ナナミを離してしまおうかと思った。なんせあれのせいで僕の仲間は・・・。
「へ〜。君のお父さんこの世界に必要ない物を作ってくれたもんだね。」
「必要よ。おかげで治安維持に役立ってるんだから。」
この少女僕より年下の癖に大人みたいな事言う奴だ。
「いや、要らないね。治安維持どころか君のお父さんの製作品を悪用してるんだからね。」
僕は何とか川の真ん中までやって来ることが出来た。
「じゃぁ後は自分で向こうへ行くんだ。」
「あなたは?どうするの?」
僕は何も言わずにもと来た道を戻り始めた。するとナナミもあとを追って来る。
「何で付いて来るんだよ。」
「だって・・・。」
ナナミはその先を言わなかった。僕は仕方なさそうに、
「分かったよ。向こうまで行けばいいんだろ。」
僕はまたナナミを抱えて川をまた泳ぎ始めた。
少し行った頃、川が急に荒れ出した。僕は、危険に気付く。
「行け!!向こうまで後ろを振り向くなよ。」
そう言ってナイフを取り出す。ナナミも気付いたらしく川の向こうへ向かって泳ぎだした。
「来い!!相手になってやる!!」
僕はその時相手が下にいるとは気付いていなかった。いきなり僕は上へとはじき飛ばされた!!
ナナミは一生懸命に泳ぐがそんなに進んでいない。
「速く泳げ!!」
僕は次の攻撃に備えた。すると目の前に現れる。
「げっ!!来やがった!!」
僕は必死にツルコロ側の岸に向かって泳ぐ。ナナミはもう川から上がりこっちを見ていた。
僕はナナミのもとから離れた。そしてなんとか岸にたどり着く。
どうやら防御システムが作動したようだ。
「ナナミーー!!またな!!」
僕はナナミに別れを告げてツルコロに戻った。
もう街の面影はなく、灰と化した家が残っているだけだった。
「ニッキー!!何処にいる!?」
僕は必死にニッキ−を探した。しかし、彼は見つからず
「何処にいるんだよ!!」
と僕は途方に暮れていた。その時!!
「ルイス!!来るな!!」
ニッキーの声。しかし、警告していた。まさか・・・。
「行くよ。君を助けにね・・・。」
僕はその辺にあったショットガンとマシンガン、それにナイフを持ってニッキ−の声をたどる。
そして彼を見つけた。ニッキーは後ろで手と足を縛られ、地面に転がっていた。
「来たな、小僧。貴様共々我々の捕虜になってもらおうか。」
タルキの兵士がそう告げる。
「ルイス!!退けっ!!お前じゃその数は無理・・・。」
ニッキーが最後まで言う前に僕は動いていた。まずニッキ−の横で銃を構えていた兵士を撃つ!!
「何だ!?歯向かう気か?」
兵士は余裕に答えたがその余裕はすぐになくなった。僕は兵士の一人をマシンガンで倒す。
すぐに次の奴に向かって狙いを定めた。
「やめろ!!無謀だ!!」
ニッキーはそう言うが僕の耳には入っていなかった。次から次へとマシンガンで倒し、弾が切れたらショットガン。
そうして数分の間に何人もの兵士を殺し、ニッキーのいる方へと近づいて行く。
気付けばニッキーの前に兵士3人だけとなっていた。しかし、奴らは、
「おとなしくしろ!!こいつの命がなくなってもいいのか!?」
とお決まりのごとくニッキ−を盾にとってきた。
「動くなよ・・・。」
奴らの言葉には恐怖に怯えるものが感じられた。
「動くよ。僕は。」
僕はそう言ってショットガンの最後の弾を一人撃つのに使いつつナイフを取り出して、
「それでも兵士なの!?」
なんてセリフを吐きつつ残りの二人を殺した。
「ふぅ〜。済んだよニッキー。」
ニッキーの蹴りが飛ぶ!!僕はそれを正面から受けた。
「退けって言ったら退くんだよ!!」
「そんな事やった事ないよ。僕は習った覚えはないね。」
「んだと!!!」
ニッキ−は、僕に向かってきた!!ので僕はとっさによけて後ろへ回り込む。
「なっ!!何でそんなにすっとかわせるんだ!?」
「気にしない。今のはまぐれだよ。で、どうするの?これから・・・。」
僕はニッキーに聞く。するとニッキ−は、
「とにかく、この街はやばい。隣街へ行こう。」
こうして彼らは、ツルコロを後にして川を隔てた所にあるラインスパークへ行く事にした。
ナナミがこの街の何処かに住んでいる。僕はまた会える事を期待しつつラインスパークに入った。


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